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社長コラム
Column

vol.41

個人事業から会社組織に作り替える(令和四年 霜月の候)

季節の移ろいとともに時間が過ぎていきますが、近ごろはそれが極めて速い。これも歳のせいだろうか?このことについてネットで調べてみた。

19世紀のフランスの哲学者、ポール・ジャネーが発案したジャネーの法則で説明しています。

「人生のある時期に感じる時間の長さは年齢の逆数に比例する」つまり年を取るにつれて自分の人生における「1年」の比率が小さくなるため、体感として1年が短く、時間が早く過ぎると感じられるようになるというのです。
※50歳の人間にとっての1年の長さは人生の50分の1ほどであるが、5歳の人間にとっては5分の1となる。だから、50歳の人間の10年間は、5歳の人間の1年間に当たり、5歳の人間の1日が50歳の人間の10日に当たることになる。
(出典:サラリーマンで草食系複業家の3knotDAYS HPより)

そういえば近頃私自身の脳裏に浮かぶのは、「残りの時間の事」です。厚生労働省の発表によれば、2019年(令和元年)時点で、男性は平均寿命81.41年に対し健康寿命は72.68年、女性は平均寿命87.45年に対し健康寿命は75.38年です。とすると、私は現在還暦の60歳。健康年齢が来るまであと約13年になります。あと暦をひと廻り程!

残りの時間が「量」として自分自身の想像力の範囲内になってきました。そうすると重要なこと「質」をどうするか?ということになります。さて、どうするか…!とにかく、日々無駄にせず、真摯に考え、働くことでしょうか?

次のお話をしたいと思います。10月27日に静岡県 知事直轄組織 政策推進局が企画した「サテライトオフィスしずおか」に当社の記事が公開されました。内容は、2016年に静岡県焼津市に構えた「焼津事務所」にフォーカスした記事です。事務所発足の経緯、2017年の活動休止、そして現在。ここに至った経緯から今後の予定等を記載しておりますので一度静岡県のサイトにアクセスしていただければと思います。
インタビュー記事(サテライトオフィスしずおか)

このようなかたちで静岡県が「焼津事務所」を紹介してくれましたので、早速事務所の玄関を大掃除してもらいました。(日頃から掃除は大事!)やはりオフィスの入り口が汚れていては事業を営む上で支障が出ますし、信頼もして頂けないと思いました。因みに、大掃除は地元に残る兄の仲間の皆さんでやっていただきました。

大変きれいになりました。ありがとうございました。感謝、感謝です!!

焼津事務所

次は、2020年4月から活動を開始した、当社の「会社機構改革」に関するお話をしたいと思います。今日現在で改革は終了したわけではありませんが、中間報告という形でご説明いたします。

2020年4月時点は、まだ従業員数が40名を越えた時期(現在、79名)でした。その頃、会社事務は、私を含めた4名で行っておりました。当然、売上高と従業員数の増加に伴い業務量が急増しました。そのうえ、4名のうちの3名がベテラン社員と、すでに定年退職までの時間制限があり、仕事を後継者に継承をしなければならないことは誰の目から見ても明らかでした。

会社機構の大刷新の必要に迫られていたのです。

2022年11月現在、会社機構改革に着手して2年半が経ち、現在の本社事務部門の体制は社長の私を含め13名の体制になりました。要員構成は、社員9(うち産休1)、パート1、顧問2で、(社長を除く)男女比は、男4、女9です。

2022年9月12日、組織は従来「コーポレート本部」として1つの組織で運営していたものを、その配下に「経営統括部」「経営企画部」「管理部」の3つの部を配しました。経営統括部は経営直轄の事業のマネジメント、人事、財務を統括します。経営企画部は広報、マーケティング、情報システムを推進します。そして、管理部は総務、労務、業務全般を担います。それぞれがその専門業務に責任をもって取り組む体制が出来上がり、今後、企画、事務、業務の品質とスピードの向上を目指します。

また、この一連の会社機構改革の中で特筆すべき活動が生まれました。それは経営企画部で「デジタルマーケティング」の本格開始です。従来までの営業活動は人海戦術のみで行われていました。マーケティング活動と呼べるのは販促物の配布、ホームページ情報の改善、そしてセミナーを開く程度でした。しかし、今回の改革では新たな人材を登用し、ホームページの刷新や、アクセス分析を行い、まだ出会っていないお客様への訴求を向上させることで、新たなお客様からのお問合せをいただけるまでになりました。この活動は営業出身の私にとって「たいへん驚くべき結果」をもたらし従来までの営業活動だけでは得られない成果だと評価しております。

それでは最後に今年度の経営の状況をご説明したいと思います。

まずは今年度の業績です。財務レポートは9月末時点までのものです。今年度の売上目標は11億円としておりました。9月末現在で実績値は8.88億円(YTD80% ※決算12月)であります。

次に、従業員数は10月末時点で79名(社長除く)です。今後は事務要員の採用に代わってエンジニアを積極的に採用してまいります。

そして先日合宿で行った経営会議に関してご説明します。

昨年は7名(経営幹部4、顧問1、事務局2)で東京都江東区潮見のホテルで行いました。しかし、今年はその7人に経営顧問と管理部門の専門を加え10名で行ってきました。場所は熱海に移し、「熱海会議」と銘打って行いました。

議題は来年度の事業目標、対象事業、組織、新規事業などです。大変有意義な話し合いができたと思っています。来年度の経営計画の詳細は2023年1月のコラムでよりご説明できればと思います。

熱海会議の会場のホテル
※2022熱海会議の会場のホテル

それでは今回のコラムもたいへん長くなりました。そろそろ筆を収めたいと思います。お付き合いいただきましてありがとうございました。

最後になりますが、弊社は信条である「自己、会社、そして社会に貢献する。」を企業価値の中心におき、これからも社員とその家族、そしてご支援をいただくすべての皆さんが健康で躍動し、お客様に最高のサービスをご提供できるように努力と改善を継続してまいります。そして、私たちは「ICTに温故知新を」を事業のテーマとし、「ICTトータルサービスカンパニー」の実現に向け邁進してまいります。

これからも多くの皆様からご高配を賜りますことをお願い申し上げます。
そして皆様の更なるご健勝とご発展を心よりお祈りいたします。
今回もご拝読頂きましてありがとうございました。

以上

2022年(令和4年)11月2日
トライビュー・イノベーション株式会社
代表取締役社長 村松 光德