vol.38
令和四年 卯月の候
～7月2日（土）の創業10周年を前にして～
3月21日（月）春分の日に、新型コロナウイルス（COVID-19）の変異種であるオミクロン株の流行で続いていた「まん延防止等重点措置」が終わりを迎えました。この期間に、私も三回目のワクチン接種を受け、翌日は副反応による発熱で終日床についたことが強く記憶に残っております。既に、コロナ禍となってから2年以上経ちましたが、その勢力は衰えることを知らないようです。依然として感染予防を徹底した日々を送らなければなりません。
しかし、そんな中でも時は確実に刻まれ、新しい季節が訪れています。
写真は、3月15日（火）の仕事帰りに自宅の近所で撮影したものです。撮影場所は屋外で、時間は午後8時頃でした。カメラはスマホ（SONY XPERIA）で撮りました。私はここに咲く白木蓮の開花を毎年楽しみにしておりました。この白木蓮が終わると本格的なソメイヨシノの開花の季節を迎えます。2月の河津桜の開花に始まり、白梅、紅梅、白木蓮、そしてソメイヨシノの満開へ移り行く、その花の移ろいがまさに春を招きます。
良い季節になりました。
保育園に咲く白木蓮 2022年3月15日撮影 @川崎市多摩区
ただ、残念なことに今年の春は素直に喜べない世の中になっています。
そうです。ロシアによるウクライナへの突然の侵略です。この話はあまりにもウクライナにとって悲劇であるため私のコラムでは紙面を割くことは控えさせていただきますが、罪のない市民が無差別に殺される報道を聞くたびに悲しくて仕方ありません。一日でも早くこの愚行が終焉することを心から祈っております。
※会社として2022年3月、ウクライナ大使館と国境なき医師団に僅かですが寄付をいたしました。
それでは、まずは会社の近況をお伝えしたいと思います。
2022年2月28日（月）、2021年度の決算が確定いたしました。
売上は前年対比140％で909.77百万円（前年実績：650百万円、計画値：830百万円、対計画109.6％）を達成することが出来ました。
売上の内訳は、
TRUST事業（中堅企業様向ICTサービス）が339.77百万円（構成比：37%、対前年比：138%）
ENTERPRISE事業（大手企業様向運用支援サービス）が400百万円（構成比：44%、対前年比：174%）
TRUST＋（物販＆SEサービス）が170百万円（構成比：19%、対前年比：94%）
であります。
それでは、ここからは2022年度（令和四年）のお話をさせていただきたいと思います。
今年度は、2012年7月に開業してから10周年を迎える節目の年だと1月の社長コラムでもお伝えいたしました。様々なイベント・取り組みを予定しておりますので、そのご紹介をさせていただきます。
まず、一番大きなイベントとして、7月7日（木）に東京国際フォーラムで講演会と懇親会の開催を予定しております。
講演会では2本の講演を予定しておりまして、1本目は、経済産業省 商務情報政策局 情報経済課 アーキテクチャ戦略企画室長 博士(工学)の和泉憲明氏にご登壇いただきます。同氏には、7周年のイベントを開催した際にもご講演いただきました。2本目はTOPPA‼TOPPANのキャッチコピーでデジタルビジネスを推進されている凸版印刷株式会社 部長 張平氏にご登壇いただき、最近耳にすることが多くなったメタバースのご紹介と実際の取組みについてご講演いただきます。
私自身も、講演をお聴きできることを大変楽しみにしており、今後、新型コロナウイルスの感染が拡大しないことを願うばかりです。
そして次に、10周年という節目の取り組みとして、「ブランディングとマーケティング」を更に推進いたします。
この活動の中で今回ご紹介する一つ目は「新コーポレートロゴ」の発表です。創業より使用してきたロゴに加え、次の10年間を目指すべく全く新たにデザインしました。また、機運を醸成する目的で10周年記念ロゴも併せて作成しました。
特に、コーポレートロゴの要素の一つである図形ロゴは"Blue Sail"と名付け、今後当社のカンパニーシンボルとなります。
トライビュー・イノベーションの社名の由来にもなった「三方よし」という精神を帆三角形に表しております。トライアングルを単純な三角ではなく特徴的な曲線にすることで、「変革」や「フレキシブルなエネルギー」を表現し、風を受けて進んでいるヨットの帆の造形に「変化の激しいデジタル時代の中、変革を起こしながら荒波を乗り越え、成長していきたい」という想いが込められています。
二つ目は、「会社ホームページの完全リニューアル」です。かねてより準備を進めておりまして、本日無事に公開いたしました。新ホームページの制作は、昨年の春に結成した「デジタルマーケティング推進チーム」によって進めてまいりました。このチームは技術顧問のほかに二名のスタッフで構成され、完全在宅勤務で作業しております。そして、今年に入ってサイト分析・アクセス解析に詳しい一名が新たに加わり、自営でのデータ分析も開始されました。この活動によりホームページが単なる閲覧の道具としてではなく、お客様との交流の場となればと期待しております。また、いずれはこの一連の制作活動のノウハウをお客様に還元し、お客様のホームページの品質向上にお役立ていただければと考えております。
三つ目は、「会社機構の基盤強化と改革」です。現在、当社の従業員数は79名です。今年1月時点では68人とお伝えいたしましたので、さらに11人が増員されました。従業員が増加する中で当社の更なる基盤強化と組織改善は待ったなしの状態となっております。職制・職位改定、会社ルールの文書化の推進（規程の整備）、教育改善、SDGsの推進、働き方改革（人・場所・時間）、コンプライアンス経営の推進など枚挙にいとまがありません。これらは全て一朝一夕に完結できるものではありませんが10周年をきっかけにこれらの「改善活動」が継続できる社風を醸成したいと考えております。
最後になりますが、当社は今後も、信条である「自己、会社、そして社会に貢献する。」を企業価値の中心におき、今年も社員とその家族、そしてご支援をいただくすべての皆さんが健康で躍動し、お客様に最高のサービスをご提供できるように努力と改善を継続してまいります。
これからも多くの皆様からご高配を賜りますことをお願い申し上げます。
そして皆様の更なるご健勝とご発展を心よりお祈りいたします。
今回もご拝読を頂きましてありがとうございました。
以上
2022年(令和4年)4月1日
トライビュー・イノベーション株式会社
代表取締役社長 村松 光德
