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  3. 2022年1月8日 令和四年 睦月の候~2021年度(第十期)から2022年度(第十一期)に向けて~

社長コラム
Column

vol.37

「2021年度(第十期)から
2022年度(第十一期)に向けて」

謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。
輝かしい新年を迎え、益々のご繁栄をお祈り申し上げます。
旧年中のご厚情に深く御礼申し上げますとともに、本年も変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます。

日本橋人形町のお正月
タイトル:日本橋人形町のお正月
2021年12月18日撮影: @東京 日本橋人形町「年賀ちょうちん」

枡形山展望台
タイトル:ゆく年くる年 辛丑(かのとのうし)から壬寅(みずのえのとら)へ
2021年12月30日撮影 @川崎市生田緑地公園 枡形山展望台

昨年の令和三(2021)年は、COVID19の変異種である「デルタ株」との戦いに終始し、人々は二度目のワクチン接種をどのように対応するかで右往左往し、同時期に一年延期されたTOKYO OLYMPIC 2020を開催するかの議論が巻き起こっていました。その後「デルタ株」は2回目のワクチン接種が国民の80%を超えたあたりから終息に向かい、「緊急事態宣言」も解除されやっとコロナ禍前の生活が戻ると期待されておりました。しかしながら、その期待も長くは続かず年末に近づいた11月26日にWHOは南アフリカで見つかった新たな変異種を「オミクロン株」と命名したとの報道がありました。その報道からおおよそ40日、既に報道にあるように感染力の強いこの新種は瞬く間にヨーロッパで再流行し、年が明けた日本でも急速に感染を広げております。また新たな恐怖が増殖し始めました。

しかし、今回は昨年とは違い、このような環境下でも朗報があります。それは「アメリカの製薬大手メルクが開発した新型コロナウイルスの飲み薬『モルヌピラビル』を厚生労働省が12月24日夜承認した。」というものです。そして、同月27日には全国の医療機関や薬局に配送されているということです。これにより「感染しても服用すれば回復する。」ということになれば人々に安心が広がり、終息に向かうことが期待されます。

昨年1月のコラムでも触れましたが、このCOVID19という脅威によって大きな犠牲や被害が生じる中、勇気を持ち果敢に立ち向かう人々の姿には感動を覚え、深い尊敬の念が湧いてきます。医療従事者の皆様、治癒法を考え取り組む研究者の皆様、政治・行政の皆様、コロナ禍で被害を受けた方々、それぞれがまだ先が見えない中でも社会・経済、そして日常が破綻されないように懸命なご努力を継続されておられます。既に発生から丸二年が経過しようとしております。今もまだ私は皆様を心から敬服いたしますし、感謝に堪えません。

このような社会情勢の中、令和四年、2022年が始まりました。
まずは、弊社の2022年を語る前に、2021年を振り返りたいと思います。

2021年12月、2021年度、第十期の決算を迎えました。
おかげさまで創業した会社についてよく言われる「10年目の壁」を何とか超えることが出来ました。これにつきまして、まず共に知恵を出し、汗をかいてくれた社員に感謝したいと思います。そして、私共と行動を共にしてくれたパートナーの皆様に心から感謝いたします。そして、私たちを信頼し仕事をお任せいただいたお客様に最大限の感謝を申し上げたいと思います。心より御礼申し上げます。

それでは、第十期 2021年度の決算予測を報告いたします。
今年もコロナ禍という逆風が続きましたがおかげさまで"増収増益"で終わることができそうです。
売上予測は前年対比138%で900百万円(前年実績:650百万円、計画値:830百万円、対計画108%)を達成する予定です。(現在決算処理中)

売上の内訳は、
TRUST事業(中堅企業様向けICTサービス)が330百万円(構成比:37%、対前年比:138%)
ENTERPRISE事業(大手企業様向け運用支援サービス)が400百万円(構成比:44%、対前年比:174%)
TRUST+(物販&SEサービス)が170百万円(構成比:19%、対前年比:94%)
であります。

各事業部の成功理由について解説をいたします。

TRUST事業(中堅企業向けICTサービス)は、昨年同様「現場を担当されるお客様の目線で課題解決を実践したこと」でお客様の評価が拡大したと思っております。特に、一昨年秋から始めた採用活動により新たに加わった若手エンジニア達が素晴らしい実績を積み上げてくれました。何例かご紹介いたします。

一つ目は、大手鉄道会社様の運行業務の効率を上げる仕組みをシステム化しました。これに関してはお客様からも大変お褒めの言葉を頂きエンジニアも大変自信になったと聞いております。

二つ目は、鉄加工製品の製造会社様のシステム構想をご支援した事例です。お客様が製造される製品はグローバルニッチを獲得されております。今回のプロジェクトの対象は、システム構築前の経営体制(製造・販売)を如何に構想、設計するかというものでした。12月、最終報告会にて同社の社長、常務の皆様にご報告を行い、成果物をご受領いただきました。またそれと同時に今年1月から開始するシステム構築も弊社にご依頼頂けることとなりました。

昨年の年初に2020年を振り返り「エンジニアは業務改善領域に踏み込みシステム構築を行ってまいりました。」とお伝えしましたが、2021年は新加入の若手エンジニア達がそれを実現してくれました。これは当社の今後を考えた時大変素晴らしい優良な実績が生まれたと喜んでいる次第です。

他には創業直後から取り組んできたマジックソフトウェア・ジャパン株式会社のデータ及びプログラム連携ソフトウエア"xpi"の導入サービスとそれを使ったシステム構築が成長いたしました。

私はかねがね思っておりましたが、法人向けICT市場では「ICT武装ができた者とできない者の差」がますます広がっていると感じております。特に中堅企業ではICT導入・応用・運用ノウハウ、人材(後継者、モチベーション)、近未来のICT構想などを自社主導で描き、構築をすることが困難な状況であることはお客様ご自身もお気づきになっていると強く感じております。従いまして、弊社は今年もこれらの課題に対して愚直に真正面から取り組み続けていく覚悟であります。

次にENTERPRISE事業(大手企業向けICT運用支援サービス)の成長がますます加速してまいりました。 2019年12月は20名の体制でしたが、2020年12月では37名に、そして2021年12月には56名(パートナーを含む)となり、お客様の20プロジェクト(昨年末13)に参画するまでに拡大をいたしました。

この結果はENTERPRISE事業部そのもののリーダーシップが機能したことと、大変高いチームワークで仕事が行われてきたことと評価しております。また従来までは主に金融機関様へのご支援が中心でありましたが昨年からは大手製造業様へのご支援も開始いたしました。今後も受け身にならず自発的貢献が可能になるようにバックアップ体制をより一層強化したいと考えております。

次はSEサービスです。同事業は2019年から専任営業を配置し推進してまいりました。この専任化によりお客様からの要望に対して迅速に対応できるようになりました。そして、TRUST事業、ENTERPRISE事業共に、各プロジェクトにおけるエンジニアの増員要望は頻繁に発生いたしますが、これらのニーズに素早く対応できる仕組みができたことで、現場への負担が軽減され、高い品質とスピードの向上に貢献していると思っております。

次に、従業員数(正社員、契約社員、パート)に関してご説明いたします。2021年12月末現在で67人(2020年末:49人)になりました。これに顧問とオフィス常駐の委託エンジニアを含めると83人(2020年末:63名)の体制になります。そのため、昨年は「産業医」と「第二種衛生管理者」の配置を行い従業員の働く環境の整備を行ってまいりました。今後ますます働く環境の整備、発展が重要であると認識しておりこの分野への投資も考えていきたいと思っております。

それでは続きまして今年度にお話を移したいと思います。

2022年度(令和四年)は2012年7月に開業してから10周年を迎える節目の年です。
また、第四次中期経営計画(2022-24年)の初年度に当たります。

従いまして、今年度は今後ますますの飛躍をするために様々な取り組みを準備しております。以下に現在決定している取り組みについてご紹介したいと思います。

第一に、創業月である7月に、講演会と懇親会の二部構成とした「創業10周年記念式典」を東京国際フォーラムで開催いたします。詳細は今後お客様を中心にご案内してまいりますので何卒宜しくお願いいたします。同時期までにコロナ禍の終息を願うばかりです。

第二に、さらなるマーケティング活動の推進とブランドエクイティの確立を目指します。昨年は、AIイメージキャラクターである「ミスミ アイ」が誕生し、現在はホームページで音声による会社紹介などを行うようになりました。今年はさらにホームページを完全リニューアルいたします。そして、当社の事業コンセプトである「温故知新」の"知新"にフォーカスしたDX事業を推進する願いを込めた当社の「新ロゴ」を発表いたします。今はまだ具体的には発表出来ませんがご関心をお持ちいただければ幸いです。

ミスミアイ
2022年1月5日 社内資料より抜粋

第三に、新規事業へチャレンジいたします。昨年着手したGoogle社の"Text to Speech"を利用したシステムの提供やサービスを推進し、当社にとって「DXビジネス元年」にしたいと考えております。従って、モバイル、クラウド、ビックデータなどの技術に積極的に取り組みます。

第四に、昨年度同様「本社機構の基盤強化」です。これは創業以来止むことなくPDCAを回してまいりました。その結果、昨年は労務と経営企画に専任者を配置できるようになりました。今年度はジョブディスクリプションに関する研究を開始し、昨今大きく変わる雇用環境に対応できるように備えたいと考えております。

第五に、「SDGsへの取組」です。昨年度は社内向けポスターとしてVol.8まで制作し社員への啓蒙を行ってまいりました。私たちも地球市民として引き続き継続してまいります。

Think about SDGs
2021年12月発行 当社オリジナルポスターVOL.8
※写真等は製品各社の登録商標です。

それでは次に2022年度の事業目標に関してご説明いたします。事業目標は売上1,020百万円といたしました。内訳はTRUST事業が600百万円、ENTERPRISE事業が420百万円です。

そして、当社はこの目標に向かい今年1月1日に入社したエンジニア1名を加えた68人の仲間たちと共に新たな2022年という海へ船出しました。弊社は信条である「自己、会社、そして社会に貢献する。」を企業価値の中心におき、今年も社員とその家族、そしてパートナーの皆様が、健康で躍動し、お客様に最高のサービスをご提供できるように念願しております。

最後に、これからも昨年同様に皆様からのご高配を賜りますことをお願い申し上げます。
そして皆様の更なるご健勝とご発展を心よりお祈りいたします。
今回もご拝読を頂きましてありがとうございました。

以上

2022年(令和4年)1月8日
トライビュー・イノベーション株式会社
代表取締役社長 村松 光德