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社長コラム
Column

vol.30

「特別編 哀悼、志賀廣太郎様」

志賀廣太郎様

本日(2020年4月30日)、あなた様の訃報を突然接してしまいました。記事によれば、10日前の20日に肺炎でお亡くなりになったとのこと。私は昨年4月にお倒れになりリハビリ中と伺っており、ご復帰を待ち望んで居りました。今はなんとも言えない空虚な気持ちで、ただただ残念でなりません。

志賀さんとの出会いは、住まいの最寄り駅近くにある居酒屋でした。いつもおひとりで、お好きなタバコと日本酒の炭酸割をゆるりと店が閉まる深夜まで嗜んでいらっしゃいました。そして店でお会いすると必ず、さわやかな笑顔と低音の響く声でご挨拶していただきました。

こう言ったご縁の中で多くの舞台を拝見することも出来ました。どれも素晴らしい舞台ばかりでしたが、2017年秋に東京・曳舟で拝見した宮本亜門さん演出の朗読劇「画狂人 北斎」では、創作に人生のすべてを投じた北斎役をご演じになられました。まさに北斎そのものが目の前にいる錯覚にとらわれるほどでした。そして、次に拝見いたしましたのは2018年初夏に吉祥寺で拝見した作・演出平田オリザさんの「日本文学盛衰史」でした。そしてこれが拝見した最後に舞台となってしまいました。

また志賀さんは個人的にもお力添えをしていただきました。それは、私たち会社が静岡県焼津市の委託を受けプロデュースし、東京大手町で開催した「焼津応援団設立総会」へのご参加でした。志賀さんの参加を知って他のゲストの皆さんや社員たちも大変楽しそうに談笑をし、写真などを撮らせて頂いたことは本当に良き思い出になりました。

昨年お倒れになる前にお約束した「近いうちに人形町で一献やりましょう。」はもう叶わぬ夢になりました。ほんとうに寂しいです。悲しいです。

長くなりました。それでは志賀廣太郎様のご逝去の接し、謹んで哀悼の意を表します。
安らかにお眠りください。
ありがとうございました。
合掌

以上

2018年(平成30年)7月3日
トライビュー・イノベーション株式会社
代表取締役社長 村松 光德